ベランダFRPトップコートの施工
今日は八街市U様邸でベランダ防水トップコートの施工をしました。
U様邸はそれほど築年数が高くなく、FRPの防水層自体は傷んでいませんでしたので、今回はトップコートの塗り替えで対応させて頂きました。
費用もFRP防水を施行するのと比べ、2割~3割程度で済みます。
施工前
外壁の洗浄と同時に高圧洗浄をして、汚れを取り除いてあります。
既存のトップコート表面は艶がなくチョーキングを起こして塗膜が薄くなっていました。
特に掃き出し窓の出入り口などは人の歩行が顕著ですので劣化が早まります。
下地処理
床面をサンディングしたのちトップ14シンナーで拭き上げます。
こうすることによって表面に細かい傷をつけて塗料の密着性を高めると共にFRPのワックス成分を除去することが出来ます。
特にFRPのトップコートは丁寧な作業をしないと剥離の可能性が高くなるため注意が必要です。
プライマー塗布
プライマーは上塗り材との密着性を高める接着剤の役目を果たします。
そして、プライマーは塗装する対象物によって種類が分かれていて、基材に合ったプライマーの選定が重要になります。
また、プライマー塗布後のオープンタイムも重要で、塗布後は1~12時間の間に上塗り材を塗る必要があります。
万が一、プライマーの塗布後12時間を超えてしまう場合には層間剝離の可能性が高くなるので、もう一度目荒らしをして再度プライマーを塗布する必要があります。
上塗り材塗布
プライマーが乾いた後に、ウレタンのトップコート(AUコート)を塗ります。
上塗り材は歩行による摩擦に耐えられるように耐摩耗性の高い2液混合型の溶剤塗料です。
トップコート完成
施工完了です。
施工直後の表面には撥水性があり、床面に水玉や水溜まりが出来ることがありますのでご了承下さい。
FRP防水はトップコートが劣化してくると紫外線によってFRPの樹脂が分解され、グラスファイバーが露出してしまいます。
そうなると、ベランダからの雨漏れの可能性が大きくなり、もう一度FRPの防水層を施行して防水層自体を強化する必要があります。
そうなる前に最低でも10年に一度はトップコートの塗り替えをお奨めしております。